2019/08/11

酒匂川古代史 #3 中流域の変編

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今回は中流域のオハナシです (えっ、なんで山北?

旧皆瀬川を探せ!で、宝永噴火後の宝永6/1709年、山北の街中を流れてた皆瀬川の瀬替の件
をやったんすが・・・

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幅最大400m、長さ最大2.7kmもの谷間扇状地を造る事が・・・

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皆瀬川に出たろうか? (ここ踏み越えるんはちょいと難しい)

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何かこう、別の力が働いて出来たのではないだろうか (なんだろう?

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山北谷(と呼称します)がどーやって出来たんか
付近のネタを見るに浅間山・丸山の南側に断層があります

今回はこの断層を中心に解説してきますが、
元がかなり複雑で、本人も100パー理解してる訳じゃ無いので「簡単に・可視化中心」で行きます

その断層は日向断層といい、その活動で浅間山は隆起して高くなったそうです
丸山は「まだよく判っていません」(ぃゃ、私がじゃなく、解明されて無い(筈)
とりえず浅間山(丸山)と含めてますが、実際には違うかも知れません

日向断層の活動で隆起を始めたのが8~7万年前という事なんで

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それ以前には何も無い、、ぃゃ多分きっと違うと思うけど、情報が無い
とりあえず、河川もそこら辺を適当に流れてます

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さて「その時」がやってきました。元は8~7万年前となってるんすが、
隆起の速度が1.6m/1000年(ホントは1.5~1.7m/ky)とあるので、
タイムスケールに合わせて隆起させて行きます。計算すると1.6mm/年
勿論、毎年同じっつ隆起するこたぁ無いとは思いますが、その辺は「簡単にする為」です

7万5千年前(仮)
日向断層の活動で浅間山(丸山)が年間1.6mmという、あり得ない等速で隆起し始めます
隆起する前の標高は、断層外側と同じ現在の凡そ100mにします

ちなみに、ここらの地下10km位のトコにはフィリピン海プレートが本州側プレートに沈み込む境界です
プレート境界というと、グググときてパチンとする境界形大地震が心配ですが、
境界地震は押しあって反発するから発生します
ここらは境界の上に大量の山地があり、そのような反発は起こらんです
(上になんも無くても押し合わねば起きないので、そういう境界は結構ある)

フィリピン海プレート(の中の伊豆-小笠原弧)の伊豆半島は、
ただ今絶賛「本州に衝突中」で、フィリピン海プレートは下に沈み込むんすが、
その上の地盤は本州側プレート上の地盤にグイグイ押しながら合体します
(付加体といって、日本列島の太平洋側は基本付加体。大昔に大陸から別れた地と合体)

右下図が概要ですが、最近は現境界の奥にひとつ前の昔の境界があって、、という説が有力です
(他の説もあります)

3次元的にアッチコッチのプレートが沈み込み、一部は割れてマイクロプレート化してるとか、
話が尽きないんすが、本題がサッパリ進みません

日向断層も、昔は奥の断層が活動してたんが、前に移った、、風に思えます

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とか脱線してるうちに9000年が過ぎ、6万6千年前

隆起は14m進み、114mになりました。河川はその地に流れ込むんすが、
年1.6mmなんて浸食の方が早いんで、へーきに都合のよいトコに谷を造りつつ流れます

この頃の箱根火山活動は、ガンガン激しく噴火を繰り返してたんすが、
6万6千年(6万5千年説、6、5万年前説もアリ)前の大噴火は箱根火山でも最大級と言われてます
流紋岩質の軽石を吹き飛ばし、東京でも軽石層は20センチにもなっそうだ
その後、大火砕流が発生し、西/富士宮、東は相模湾を越えた三浦半島まで達した
(ネットで火砕流東京まで、は勿論間違い。
火山噴出物は質等がハッキリしており、かなり正確に判ってる)

その火砕流は足柄平野覆い尽くした訳だが、山腹でも大量に積もった

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その代表が矢倉沢峠からの狩川谷。収まんなくて直ぐ隣の内川谷にも流れこんだ
(箱根山の外側基本系はとっくに出来上がってる)

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谷を流れる狩川、内川は大量の堆積物を流れ降ろし、ついには一本の川となって流れ下り、
後の関本丘陵となるブロックを積み上げた

すると狩川・内川は左右に別れ、内川は外側に大量の堆積物を積み上た (真ん中が高いからね)

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正確な時期は判らんので5万年前とする。浅間山(内山)の隆起は40m進み、140m達する

内川の積み上げは進み、ついには酒匂川の流れを阻害する
酒匂川は浅間山との間に出来た小尾根を越えて、皆瀬川側に流れ込む

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此処で越流の説明しようと写真と資料準備したが、浅間山がまだ無い事に気付いた
計算上140mで、越えると思われた140m地点と変わらず、
そもそも此処もどーなってたか判らない

ひょっとしたら、対した事なく越流(と呼べる?)したのかも知れない

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気を取り直して1万年進めて4万年前。隆起は56m進んで156mとなった
酒匂川+皆瀬川の流れは、山北谷を形成してゆく

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どんどん進めよう。2万年後の2万年前。隆起は+88mとなり、標高188m

その隆起に合わせて谷に段丘が形成されてく。なる程、こーやって出来たんか
現在の姿に随分近づき、まもなく、、

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という2900年前(注.間違いでは無い)、富士山から大量の砂礫が流れてくる
完成間近の谷が埋まっていく、、ぉぉぅ

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大量の砂礫はまだまだ続き、ついには谷を埋め尽くし、越流の原因だった内川堆積物より高く堆積する
酒匂川は内川堆積物を越流し、浅間山南側へ
酒匂川は元のルートに戻った

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気分を落ち着かせる為に、そこら辺の橋を見とこ

ここらでも現川床から最低でも40m以上積もったんだなぁ
40mというと「ウルトラマン」、、シリーズロケ近所でもやったそうだが、残念ながら見て無い
(「月光仮面」は車で通りすがりに見た。「俺は男だ」は中学校の近所でロケってたんで見た)
40mは10階建てビルとか13階建てマンション位らしい

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いや、40m位じゃ済まなかったらしい
海岸まで達する、非常に大変な状態で、もはや河川がどう流れてた、なんて予想すら出来ない
どうなってしまうのか!

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どうにかなったらしい(謎)

この時の砂礫は御殿場泥流堆積物で、地元では山北火山砂礫層として「ちょっとだけ」残ってる
あちこちボーリングしても出てこない層で、不思議だ
資料ではソコら辺書かれておらず、別に調べても「ごく当たり前」的に消え去ってる
(専門家的には普通の事なんだろか、素人的には数百年土砂崩れ等続くと思うんだが→宝永噴火の件)

残ってるのは概ね段丘面だが、天から降り積もった訳でなく、酒匂川筋から流れて来たからである
さいでその高さの段丘の上に乗っかり、
それより低いトコのは流れ去ってしまった、、という事なんだと思われ


何はともあれ、形成された山北谷も姿を表し、気が付けば隆起は115m進んで標高215mに達してる
浅間山の河村城跡/本城郭ちょい下で河川堆積層(川底跡)が見つかってて、その標高が220m 
それより高い部分はその上に別に積もった堆積物
(書いて無いが箱根・富士系の噴出物は何度もあった)

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山北谷の件はこれにて終了だが、後の別件にもちょい出て来る

しかしコレでやっと言える
山北の谷は皆瀬川が造った、、のではなく、酒匂川が造ったのだ!
(宝永噴火辺りのネタ扱ってるモンは、大抵皆瀬川説になってる)

山北谷の堆積層も上(新しい)から
皆瀬川旧河床礫、
山北火山砂礫層(2900年前の奴)、
旧河床砂礫層(現酒匂川の河床礫に類似、皆瀬川に無い丹沢の石英閃緑岩や緑色凝灰岩を含んでる)、
基盤の足柄層(100万から70万年前で、多種ありグルーブとして扱われる)(此処が削った底になる)
と並んでる
(出典「箱根火山北東部における軽石流の堆積とそれに伴つた地形変化について」)

他所では段丘下では見つからん山北火山砂礫層が、少ないとは言え山北谷に残ってるんは、
山北谷では全て流れ去らなかった。という事になる
酒匂川本流筋だけ流れ去らせる作用が強かった、からなのかも知れない (納得できる)

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浅間山隆起と山北谷形成はこの辺の資料。たんだ、それ以外滅茶苦茶調べて裏とったり確認してる

専門用語だけしか書いて無いんで、読んでも中々判らない
地層も発見場所の名とか付くんだが、同じ原因質の地層は、他所では別名になってたり、
メジャーな層だと説明抜きでズラズラ名だけ出て来る
論文なんで対専門家だから当たり前なんだが、素人が読み解くには敷居が高い (地震系とかも同じ)

PCの仕事でクライアントが文句言うの判るなぁ、でもかみ砕いて説明する方が難しいんだよなぁ~

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日向断層も実はあんな簡単では無く、もっと詳しく調べられてる。うむ、なる程(勿論細かいトコは判らん


次回は下流域で、トンテモ流域変更、、、≪続く≫
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