2014/11/09

小田原市早川/車川を探せ!#1

撮影日 2014年10月中

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JR東海道本線(旧熱海線)、早川駅から早川橋梁までの間には架道橋が2ヶ所ある
まずは早川駅に近い側の「仲道架道橋」

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そして早川橋梁側の「早川堰架道橋」

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「仲道」は道だよな

ここらでは取水堰以外もに用水路に「堰」と名が付いてるのが沢山ある
(酒匂堰、鬼柳堰等々)
「早川堰」も水路で、「早川堰架道橋」は元々水路を超える鉄道橋だったのだ

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ちょいと前の航空写真でみればこのとおり

早川堰架道橋には「車川」という川が通っていた
脇を人が通れる位の幅はあったかも知れない
(参考 大久寺前橋梁

しかし道は仲道架道橋と早川(河川の方)を跨ぎ超す先代早川橋梁の下を潜ってる

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車川と言っても天然河川では無く、早川(河川の方)上流で取水した農業用水水路である
早川(河川の方)右岸には田園が広がっていて、大量の水を運ぶ動脈だったのだ

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早川(地名の方)は古くに早川庄、早川尻と呼ばれ、起源は平安末期に遡れるそうだ
小田原よりもっと昔から栄え、田畑の開墾等もかなり古くから行われてる筈だが、
車川(用水)の情報は見当たらない

歴史はあると思うんだがなぁ・・・
その車川が一変する

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昭和20年代より始まった小田原漁港の築港と、昭和30年代よりの早川沿岸土地区画整理事業である

車川は分断され、港に流れ込んでいる?

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時代順に小田原漁港から見ていこう

小田原はカマボコなどの水産加工品で有名だが、これまでは港を持たず、御幸ヶ浜に浜上げしていた
当時の魚市場も浜に近い本町にあった
参考 かつての小田原漁業

新たに近代的漁港を造る事になり、昭和25年に着工・・・
へぇ~鉄道を引き込む計画だったとは、、ポシャったんだろうなぁ

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広報を調べてて意外なモンを見つけた

浚渫の為車川を掘下げ排水路として利用したのだ。港に流れ込んでた訳では無かったのね
元々水路だから取水しなきゃいいだけだし、、、排水路ってドコから放流してたんだろ
(浚渫は当然海面下まで行われるが、汲み上げて排水するだろうから、
車川をそんなに深くまで掘下げる必要は無い。
恐らく港からドッカへ流れるよう勾配を逆にしたとか思われる)

また旧熱海海道の替りに2級国道小田原下田線(国道135号)が新設されるのだが、
車川より東(小田原方面)は片側歩道、西(熱海方面)は両側歩道と記されてる
この記事2枚目の写真の通りなので、早川堰架道橋を流れていたのは車川であるのは間違い無い

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先の航空写真で漁港の格好が変なのは、まだ第一期目で昭和36年頃完成している
その後第二期工事が行われ・・・

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現在の小田原漁港内港の形となった

うわ~車川上流の土地区画整理事業が進んで、もはやドコにも流れて無い

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早川沿岸土地区画整理事業は昭和30年から着工、早川(河川の方)左岸第一区は昭和34年、
右岸の第二区は漁港と合わせて整備が行われ、昭和42年に完了している

・・・余談だが、実は第三区も計画にあったのだが、今年廃止となった

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第二区は区画の整備以外にも早川(河川の方)流域沿岸の低地を嵩上げする工事も行われている
先の1961年航空写真で流域の工事が先行してるのは、そこら辺があるからと思われる
(工事録を見て無いので確かでは無い)

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東海道本線「早川堰架道橋」

資料では「早川堰橋」大正11年(1922年)12/21。橋長約9m、複線、団順プレートガーダー並列

道路化の際拡幅されたかと思いきや、どうやら当初のままの姿のようだ
此処を車川が流れ下って来て、、

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海岸に向かって、、、実際は真っすぐじゃないが区画整理で真っすぐな道っか無い

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小田原漁港に出て西側の端辺りを流れ下っていた

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ってよく判らないので現代航空写真に線引いてみた
旧熱海海道もあの辺を通ってて、港口辺りで交差してたんだなぁ
(ラインはかなり正確な筈)

これにて完了としたいトコだが、上流側に現存する水路があるゾ

≪続く≫
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No title

手元の資料から、近代前後の車川の記述をざっと抜粋してみました。

新編相模国風土記稿・巻之二十二・足柄下郡巻之一
(『新編相模国風土記稿』第一巻,1970,雄山閣,p.284-6)
○正保改定図・元禄改定図・今考定図(天保年間)
※今考定図に、車川らしき川筋が描かれているが、
正保・元禄改定図には認められない。
これら図がどれほど精確か、不明である。

新編相模国風土記稿・巻之三十一・足柄下郡巻之十
足柄下郡早川村
(『新編相模国風土記稿』第二巻,1970,雄山閣,p.136)
○車川
村西字大口にて、早川を分派するもの是なり、村内の用水となし、南して海に入る。幅二間。土橋を架す。


皇国地誌・足柄下郡早川村(明治18年12月2日付)
(『神奈川縣皇國地誌残稿』下巻,1964,神奈川縣図書館協会編,p286)
○車川
丑十五度本郡板橋村ヨリ字奥平蒔ニ来リ、東並部ヲ東ヘ七百二十二間、巾二間或ハ三間、寅二度字向河原ヨリ海ニ入ル。全村ノ用水ニ供ス。
○車川橋
寅二度向河原ニアリ。車川ニ架シテ熱海道ニ属ス。長二間半、巾四尺。板橋ニシテ修繕ハ民費ト

No title

皇国地誌の「車川橋」の項目の最後が1文字切れてしまったようです。

「板橋ニシテ修繕ハ民費トス」

No title

粟船住さん、こんにちわ

スペシャルサンクスです!!

新編相模国風土記稿の方はデジタルアーカイブで見れますので、
調べておいたんすが、神奈川縣皇國地誌残稿/下巻に載ってるとは!

本日、早速図書館に寄って見てきました

車川/車川橋以外にも、重要な情報が載ってたんで、マンモスハッピーです(古い

車川起源については、その他の資料も漁ったのですが、はっきりした事は判りませんでした

大変参考になりました。ありがとうございます