2021/11/30

新東名/山北町/鍛冶屋敷沢周辺

撮影日 2021年11月28日 前回 2021年04月11日

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鍛冶屋敷入口の工事看板と掲示板
工事期間は令和6/2024年4月3日まで

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掲示板の方は1枚皆瀬川の現場なんで、鍛冶屋敷沢のみ
工事は「湯触トンネル他1トンネル」で河内川側のと一緒
鍛冶屋敷沢と皆瀬川との間になる古宿トンネルが他1となる

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現場に向かうと道路分岐の案内が元に戻ってる

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町道の付替えが終わって、迂回路通行が無くなった

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鍛冶屋敷沢には工事が行われてる

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掲示板のスケジュールでは古宿トンネルの掘削中な筈だが、
前回見られた送風関係の設備が無い。貫通したんだろか

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旧道が部分で残っており、付替えがチョコっと高くなってるのが判る

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鍛冶屋敷沢に造られてるのは暗渠BOXだ

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奥の方が箱型になっており、足場からするとあの形で全体が造られる筈

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古宿トンネルからの本線は、暗渠BOXの上を行く

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現地に残ってる上り線断面図の形となる

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暗渠BOXを越えた先、手前斜面の足場組み辺りかな・・・
湯触トンネルの東坑口が出来る筈

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両トンネル間には、まだ山地が残っており、切土される

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切土は進んで無いようだ
多分、古宿トンネルが通行できるようになってから、
切土土砂を運ぶとかすると思われ

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迂回路が通行出来んようになったのは、ちょいと残念
コッチ側はゲートになってないので、迂回路としか使われなかったという事か


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2021/11/29

新東名/皆瀬川周辺

撮影日 2021年11月28日 前回 2021年04月11日

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現場口より
いっちゃん上に造られてた橋はベルコンのようだ。処理テントに続いてる

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現場案内図は変わってないな(H30)

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使い回し+α図(ただ実際にはちょっと違ってる気がする)

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ベルコンは厚木方赤坂トンネル方面から天空橋の上を越え、
(多分)土砂処理施設へ続いてる風

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真下から首が痛い

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今や此処にしか残ってない新東名標識

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御殿場側を見ると上り線P4橋脚が育ってる。ん?下り線側もかな?

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ちょい上流側から。ぉぉ、下り線P5も育ってるなぁ

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厚木側は県道(K725)直上なんで少し上流側から
県道沿い橋脚もおっきくなってきた
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現場事務所上から。厚木方の仮設桟橋・作業場群
囲まれててよう判らん

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事務所脇の掲示板。スケジュール的には橋梁上部工が入ってるんだが・・・
(すまんボケボケで判り辛い)

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まだ橋脚段階だと思われるのだが・・・
赤坂トンネルはまだ掘削中のようだ

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通行規制案内。県道沿いの橋脚穴発破が無いんで、割と普通になった

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皆瀬川橋(含む赤坂トンネル)工事は令和5/2023年5月3日まで

2021/11/28

山北巡回

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晴天の日曜なんで山北方面へ出張る

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鉄道公園で一休み

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東名(E1)の皆瀬川橋の工事が進んでる

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仮設橋渡して

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旧工事用道路で行き来してる風

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と思ったんだが施工時の工事用道路とちょいと違うような・・・
(けど現工事用道路は前からある)

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再来年8月までと結構長い
その他にもリニューアル工事とかも行われてて、下り左ルートは今通れない

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新東名の皆瀬川現場見てく

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新東名の鍛冶屋敷沢現場見てく。各々の詳細は後程

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もう直ぐ日が暮れる時間だが、山間で5度切った
本日は一桁気温で今期いっちゃん寒い日だが、山に入るんは冬装が必要


2021/11/23

新東名/河内川周辺 #2

#1の続き

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K76から町道で大蔵野へ上がる途中、谷ヶ山トンネルの東坑口
谷ヶ山トンネルはR2/2020年05月22日に上下線共貫通してる
新東名はトンネルからブルーシート辺りを貫いて、河内川橋に繋がる

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全体が見通せるトコに来た。P2・P3が良く見える
P2はちゃんと上下線造ってる

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町道と河内川橋が交叉するトコに来ると、川側に作業場が出来てる!

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湯触トンネル建屋・A1橋台前から川側を見ても、作業場が邪魔で見えん!

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作業場手前からだとこんだけズレた形になる。うむむ、対岸が見難い
P2の手前にP1が出来るんだが、場所がよう判らん
河内川橋は頭の上通るんで、橋脚は目線以上に高くなる
クレーンの高い方位かな

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対岸の様子を見るんに、交叉下流側の作業場越しになんとか
対岸P3の向うに何番目かの橋脚穴が見える

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トンネル建屋前のA1橋台。一応形になってて出来てる風

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建屋は休工で開いてる場所は無く、中の様子は不明
発破作業看板は1年更新されて、令和4/2022年10月までとなってる
(許可期間は1年毎なので、それで終わりとは限らない)
湯触トンネル東坑口は鍛冶屋敷沢で、2021/04/11時点でまだ掘削開始してない
工事看板で工期は令和6/2024年4月初までとなってる

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他に見えるトコは、、と建屋上にも向かう

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うむ~やはりクレーンとか邪魔
どのみち橋脚が育って来れば、見える部分も減って来る
どっか別のトコから見える場所を探さねば
≪今回はコレにて≫


2021/11/22

新東名/河内川周辺 #1

撮影日 2021年11月21日 前回 2021年01月11日

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川西橋から新東名/河内川橋工事。主脚の施工が進んでる

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御殿場側、P3がちょいと変な形なんは、上下線がややズレて並んでるから

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アーチのリブ元となる部分も生えてる

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厚木側のP2はインクラインの上なんで近くからは見えん
此処の工事看板は令和4/2022年3月末まで

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上流の清水やまなみ橋から

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P2も上下線並んでる、、筈

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P3ゲート前の工事案内板。変わってないと思われ

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河内川橋の施工については、此処に描かれてる
まんず橋脚を上端まで造って、横にリブを張り出して行く
全コンクリだからブロック毎に骨鋼、型枠、コンクリ打設、養生の
サイクルで進んでくから、結構時間かかる

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出来上がりはこんな形。御殿場方に連続するラーメン桁も造られる

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P3ゲート前の工事看板はちょいと古い(けど平成34/2022年)

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上流側から見えるんは右岸側からのみ

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道の駅やまきた裏から登ってく工事用道路
此処の工事看板は上の湯触トンネル他1ので、令和6/2024年4月初まで

さて頑張って上に登るか
≪続く≫

2021/11/21

山北巡回S

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ちょいと天気悪そだが山北方面へ

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本日は河内川方面

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新東名/河内川橋工事の様子見てく。詳細は後程

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山北町/ふれあいビレッジは工事関係に使われてて、当面復旧不可だな

2021/11/17

新東名/滝沢川周辺

撮影日 2021年11月14日 前回 2021年02月14日

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支流の谷整備、此処にはもう滝沢川橋が架かる部分
もうちょっと右手が見れれば、橋台付近の筈なんたが(見えん)

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滝沢川・新東名交叉へ。巨大な仮設橋が越えてる

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此処の工事看板は以前と変わってない。令和4/2022年3月11日
ちな、滝沢川橋他1橋の他1は滝沢川橋の隣に出来る柳橋

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林道から見上げる。至近距離でしか撮れないので見辛いのは御勘弁

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厚木方、下流側に出来るんが下り線側のP・・下り線側は6径間もあるんで、
此処が何番目の橋脚か判らん

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仮設橋と作業橋との間に上り線の、、コッチは4径間だが同様

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御殿場方を見ると、下流側に下り線橋脚基礎っぽいモンが出来てる

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上り線は作業橋の向う側だな。ちょっと見えない

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仮設橋の行き先が気になる・・・
何か構造物があり、オレンジの文字表示が点滅してるんだが、よく判らん

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ようやく滝沢川橋関連の工事に着手した
柳橋は上/下PC4径間連続ラーメン箱桁294/264m
滝沢川橋は上/下PC4/6径間連続ラーメン箱桁321/368m
御殿場側は直ぐ赤坂トンネルで、上/下970/934m
皆瀬川側から掘削を開始してる筈だ

2021/11/16

新東名/尺里川周辺

撮影日 2021年11月14日 前回 2021年01月17日

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尺里川/安洞橋。見上げる上にはクレーンが立ってる
此処は厚木方/尺里川橋、御殿場方/柳橋との間、明り区間となる場所
とは言え本線的に道を造ってる風では無いんで、
多分尺里川橋の橋台とか工事してるんだと思う

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現場下の工事看板

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高松トンネルは令和4年から令和6/2024年へと延びた
工事内容は工事用仮橋工、橋梁下部工、工事用道路工の予定

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10月は橋梁下部工で橋脚などの工事も行われてる
厚木側/高松トンネル坑口への仮設橋も、、んん?

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どどーん!と延びてる
迂回路上流側から仮設橋まで登り、さらにそっから3段折り返して・・・

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さっきの図をよく見返してみると、最上段は向う側からだよな
(②工事用仮橋)

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今、いっちゃん上は向うに延びて、、もう一回折り返してもう一段上か!
トンネル坑口は遠いな

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対する御殿場側は橋脚の足場組みしてる

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厚木方の橋脚は下り線基礎、上り線橋脚足場組みまで進んでる

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御殿場方下り線が足場組み、上り線基礎段階
上には先程とは違う気がするクレーンが立ってる
(巡回で遠方写真にあった通り、2基立ってる)

尺里川橋、下り線は3径間(橋脚×2)だが、上り線は4径間
上り線だけもう1橋脚がそこいら辺に造られると思われ

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上流側から望める部分は少ない

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あの上にもう一段組んで、ようやく高松トンネルの掘削が始まる
反対側の中津川側の方、もう掘り進んでるから、大丈夫だとは思うが、
残ってる中では最長(上り2851m/下り2864m

すまん、農道登る体力なくて、上部は未確認




2021/11/15

山北巡回S

撮影日 2021年11月14日

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休日晴天となれば新東名の現場廻り。本日は山北方面へ【ちょっと修正】

酒匂川沿いから見る富士山は笠雲かかってる
ギリ見えるすそ野は篭坂峠の上
ピンク矢印、私ゃてっきり小富士のピークと思ってたんだが・・・

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【G地球】あんとスバルライン五合目だった
方角的に小富士はもっと正面寄りで、コッチからは視認できん

閑話休題

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本日は河内川橋行きたかったんだが、体力的にどーかな・・・
K76尺里川に出ると見かけ上あんま変わり映えしないのだが、
本線予定地にクレーンが立ってる【ピンク矢印】
とりま行ってみた

新東名/尺里川橋の詳細は後程

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続いて滝沢川沿い。林道を登ってくと

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支流谷の整備が行われてた

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コッチ側もコンクリ吹き付けするんか

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此処も足柄群層の露岩がいい感じなんだが

新東名/滝沢川橋の詳細は後程

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一度、里に下りて鉄公園で休憩
復活したら皆瀬川と目論んでたが、やっぱ難しい。日落ちるのも早いしね
てな訳で本日は是まで


2021/11/11

御殿場泥流Ⅲ


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発生源の方は調べつくしたんで、流れ降る部分について解説

鮎沢川から酒匂川へと流れるんだが、上流に行く程勾配が半端ない
土砂は勾配変化のトコで留まり易いから、馬伏川が鮎沢川に流れ込む場所、
鮎沢川が「河内川-酒匂川」に流れ込む場所、
大口で酒匂川が谷から平野に出る辺りがポイントとなる
(実は大口のハナシは出てこない)

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まずは馬伏川-鮎沢川
前回触れたように、泥流は鮎沢川上流より馬伏川に流れ込む方が多い
馬伏川の方が勾配が急なんで、鮎沢川に出たトコで留まり易い
資料が中途半端なんで不確かだが、扇状地的に堆積したと思われ【黄緑】
なぉ図中段丘にm数が入ってるが、河川からの標高差で、
えいやぁと地図計測してるから、参考程度に
一気に土砂が溜れば、鮎沢川上流側が閉塞して天然ダムになりそなんたが、
その辺のデータは見つからんかった

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鮎沢川から酒匂川ら流れ込む辺りで、御殿場泥流に関する資料は見つからんかった
一部に「小山・透間・諸渕・谷峨の段丘でも御殿場泥流が堆積云々」
という文のみあったんで具体的場所とか判んないが

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そこら辺りの段丘地をマーク。なぉ透間では段丘が2面ありそ
具体的に積もったエリアは判んないので推測だが、河内川・鮎沢川合流地点は、
割と川幅が広いんで、閉塞は無かったんじゃないかと思う
逆に谷峨の先で川幅が狭まる地点は怪しい
谷峨の段丘は割と高めだが、ソコまで堆積してたんから、その可能性は高い

余談だが、も少し下流で大正関東大震災時に山崩れがあり、
閉塞して天然ダムが一時的に出来てる

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酒匂川が平地に出るところ、、、大口でなく(仮)山北谷(御殿場線沿い、酒匂川A)
当時、酒匂川は箱根火山の軽石流により流れがコッチ(酒匂川A)になってる

(仮)山北谷の段丘面に御殿場泥流が堆積したんが残ってる
谷地形なんで溜り続けた故か、酒匂川は元の流路(酒匂川B)に戻るんだが、
そこらの段丘面(軽石流面?)上に堆積を残す

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以前酒匂川古代史でも触れたが、ちょいとおざなりだったんで、も少し
時は5万年前(6万6千年前、6万5千年前もあり。最近は5万年が主流)
箱根火山活動は活発で色々あったが、軽石流(火砕流)が外輪山を越え、
酒匂川流域に流れ込み、南足柄~山北に高く堆積する

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上記図中では軽石流と御殿場泥流(山北火山砂礫層)が描いてあるが、
実際には数万年の時間差がある
御殿場泥流も30~40m堆積したが、軽石流は倍近い60m以上の厚層となってる

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というより、断面図を見ると半端ない量なんが判る
酒匂川はコレにより(仮)山北谷に流れを変えるんだが、
浅間山が無かったらどーなってたんだろ

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タイムスケール的ににはこのような順となる
なぉ浅間山山頂には古酒匂川の川床層が見つかっており、
10万年前位には酒匂川の川底だったらしい。8・7万年頃から隆起してく
5万年前、箱根火山軽石流は内川・狩川の谷を通り、関本丘陵地を形成してく
結果として狩川は南下、内川は北上し、伴う軽石流が古酒匂川を堰き止め、
酒匂川は(仮)山北谷へと流れ込む事になる
数万年かけて(仮)山北谷を掘り続けた酒匂川は、
BC900年の御殿場泥流によって谷が埋まり、軽石流の堆積を越えて
浅間山南側に流れる事となった

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古酒匂川が(仮)山北谷を流れてたんは、丁度やってきた氷河期により、
海面低下~河川下刻によって刻まれた谷地形が物語ってる

前半戦は(仮)山北谷から、後半は大口から平野に出た泥流は、
足柄平野を埋め尽くす

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縦断面図(酒匂川上流から下流)

地中堆積は上流側に偏ってる風に見えるが、下流部でも堆積層が見つかってる
(堆積図は後年にもっと詳しい図が出てるが、ちょい判り辛いのでコレを使って説明してる)

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横断面
元々泥流は河川により流されてきたモンで、堆積しづらいんだが、
川床が上がって流れが変わった場合に残る風である

下流には厚層が見られず、殆どが平野上中流域に留まってる

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地上部に残るんは、段丘面か、わずかに高い微高地
あとは川の流れにより相模湾に流れ出ている
酒匂川右岸(箱根側)の段丘面に泥流層が残ってるんだが、
各段丘を見ると流れた泥流の厚みが判る
段丘に有る数字mは、現酒匂川に対する相対高さだが、下流に行く程高さは低くなる
泥流の堆積して無い段丘は描かれて無いので、
この図の段丘相対高さが、御殿場泥流の堆積した大凡の厚さである

御殿場泥流が足柄平野を埋めた、といっても山谷を出るトコで35-40m、
あとは流れ下りながら厚さが減ってく、、というのが状況であるようだ

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なぉ先の図「足柄平野の地質」では松田の辺りも堆積してる風だが、
2枚目「足柄平野における沖積層のボーリング~」では無い
資料によって多少の差はあるんだが、松田となると下流全てに影響するんで、
色々調べてみたが、松田には堆積はしてない風だ
一応、最新っぽいのでも同様(大磯丘陵のだが、松田辺りも多分最新)

開成町、とうとう改名したか?

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さんざ扱ってながら流れる泥流が具体的にどんなモンかは、触れてこんかった
砂・礫などの土砂なんだが、どんなだ?という訳で判り易そな資料を見つけた
先程、平野下部には堆積してない風になってたが、末端では残っており、
海岸線に近いエリアには層を成してる
小八幡は現地図にないが、小さな流れが海に達してたようで、
主に細砂の泥流層が見つかってる
国府津では森戸川の氾濫域か、かなりの層厚となってて、各種の層が交互に堆積してる

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実際の堆積の様子が、高田トレンチに出てる
シルト層(Ⅲ層)の上に古土壌と共に堆積してる(Ⅱ層)
その上は砂シルト(Ⅰ層)である

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K11が該当する層である
(ぃゃ、私にゃ見た目で層が違うとしか判らん。
黒っぽいのは砂とか灰という程度の知識っか無い)

BC900から、200~300年は続いたという御殿場泥流は、酒匂川の流れを大きく変える事なった
時は弥生時代で、足柄平野にも弥生人の集落等あったが、
鴨宮台地や諏訪ノ原、その他の高台でしか遺跡は見つかって無い

参考/鴨宮台地
https://bazu55555.fc2.net/blog-entry-2789.html

流れちゃったというより、
雨が降れば川筋が変わるような不安定な河川だから、住居は高台に設けたと思われ


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御殿場泥流について、今判ってる事は以上だが、私的に思う事を、、

箱根火山軽石流が酒匂川を(仮)山北谷に追いやった件
資料では60m以上堆積と数字にあっても、
実際そこらの地形ではそんなに高く積もって無い風な気がする

(仮)山北谷入口段丘高さ(此処では全て標高)は135mで、
それを越える高さの軽石流層があった筈
内川側のそこいら辺は150mで、ちょいと微妙
(そっから段丘高が低くなるが、酒匂川越流で削った後と思われ。
後に現川筋に安定し、どどんと削った結果が現在の姿)

古酒匂川の流れを推測【水色】からすると、高瀬橋辺りが境になると思うんだが、
軽石流はソコまで届いてたんか?
地質(層)の変り目にあるんが関係してるんじゃないか?
あるいは断層か?とかも思う
(ここらは近年まで詳しく調べられてないので、
断層もまだ未確定な奴まで描いてある。国土断層図とか正式のには載ってない)

たった2900年前という、ここらにしては近年の出来事なんで、凄く興味がある
地形的にも隆起陥没考えなくて良いしね

≪御殿場泥流関連は、一応これにて終了≫