2021/02/27

南足柄市・小田原市境の件

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以前話した気がするのだが過去記事が見つからない・・・
K74小田原山北線/沼田(大雄山線/相模沼田駅)付近の
市境がハチャメチャな件だ。そん時は細かい話すると大変なんで横着したが・・・
過去記事見つかりました

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細かい話、字を入れるとこんな風になる。赤系が南足柄市、青系が小田原市
参照した地図のせいか、疲れて細かい線引くの面倒になったのか、
所々境が一致しないとか問題あるけど、大体判ればよいよな
念の為拡大画像

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今回、故事を調べてて、南足柄市沼田と小田原市北ノ窪の境にある
小田原市新屋の訳が判明した【水色マーク】

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大日本地誌大系(新編相模国風土記稿/図中間違い)にあり
新屋村【赤線】の狩川は
「古は沼田北ノ久保(窪)村界を流れしが、川瀬変遷して今は全く村内に入、
西方を流る」【青線】
「川跡を新開して古川新田」【緑線】
元禄国図では古い流れのようで、その後に川の流れを変えた事になる
旧川敷は新田にしてるので、その部分が新屋地として残っている

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も少し判り易いのが公文書館の足柄上郡役所文書にある
明治23年の「足柄上下郡の境界に付下郡役所調書の件」
で、上下郡の境を変更するに際してどーだこーだあった時のモノ

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その一部拡大。狩川右岸(川より左手)に新屋が二ヶ所、小台もある
即ち、二ヶ所の新屋を繋いだ部分が古狩川という事になる
小台は元々地続きだった訳だ

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上流側の新屋はどちらかに吸収されてしまったようだが、
沼田-小台の境から繋がるので凡そそこいらだろう
水色マークの新屋部分に繋がるこんなラインが旧狩川となる
下流側は資料は無いが飯田岡駅先で現狩川に出るか、
穴部の旧道は山道になるんで、そこいらまで絡んでるかも知れない

酒匂川が塚原辺りで合流してた頃の狩川は、かなり水量があった訳で、
その頃はもっと川幅があった筈

新屋の川瀬変遷が元禄(1688-1704年)以降なので、
既に酒匂川も変遷後、狩川も現在程度の川幅に近かった筈だが、
新屋村での川幅は14間(25.5m)~20間(36.4m)と記されてる
現在のそこいらの川幅は70mあるので、ちょいと差が大きい

大日本地誌大系(新編相模国風土記稿)の狩川の幅は、
上流狩野村から9-14間、18間、14間、14-20間(新屋)、40間、28間、40間
と、ちょいとオカシイ所があるんで、別に確認する必要があるかも


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2021/02/26

栄町小八幡線/開通日

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というタイトルも変なんだが小田原市のHPがそうなってるから

小田原市/栄町小八幡線が開通します
https://www.city.odawara.kanagawa.jp/municipality/c-planning/urbanarea/p31127.html

工事の様子を見て来た(都)栄町小八幡線の新規市道部分が開通します
2021年3月16日(火)15時

開通後の車線についてはHPリンクのPDFに詳細が記載されてます

2021/02/24

酒匂川右岸故事

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この資料の件はお話ししただろうか・・・
酒匂川用水農業水利改良計画図である
酒匂川右岸、現在の南足柄市~開成町にあたる地域の
農業用水に関する資料で、戦前の昭和7年の様子が描かれてる

公文書の公開する中から見つけたんだが、文書は豊富でも図系は数少なく、
見た時は小躍りする程だったんだが・・・
昭和60年頃の航空写真と比べてもあまり変わりが無い
一部水路が変わってたり、田圃が整理されてたりするが、基本は同じ

一番変わったのは

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ここな。当時は酒匂川から直接取水してたんが、
福澤第一、第二の発電所用水から分水する形となりました
実施されたのが昭和8年
即ち、この資料は取水側の変更前資料だったのです

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現在残ってるのは大口橋下の一ノ堰のモノだけで、
よくぞあんなトコから取水してたなと感心
ちなみに、この写真は2020年7月で熊本豪雨と呼ばれ、
九州・中部地方・東北などに被害が出た時の様子である
(気象庁名/令和2年7月豪雨)

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発電用水から分水する以前は、先の図の通り酒匂川から取水してた訳ですが、
上流で無く直ぐ脇で取水してた訳ですから、
酒匂川の水位は取水口より高くないと取り込めません
用水側が標高74m位で6m高さの堤防を貫いてた事となり、
(田植え時期などは)日常的にこの水位だったのが恐ろしい
大雨が降った時などはコレより増水するんすから
(キャパ5m位っすよ)

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とはいえ、直ぐ下流に取水ダムとかあった訳では無く、
山間を流れてた酒匂川が平地に出て直ぐなんで、
土砂が堆積し易く、河床が高かったそうです

現在の河床は下がってて、先の図にも書いてありますが
河原で標高71m位

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そこいらに堆積して河床が高くなるみたいですね

1970年に三保ダムが出きてからは土砂の量も減って、
右岸には河川敷グランドなどが出来ても問題無いし、
然程心配する事は無いのかも

さいでも増水時でなくても取水口近くまで水位が上がってた時もあるので、
時折浚渫してるようです
https://bazu55555.fc2.net/blog-entry-2493.html

なんの話だっけ?
そう、この資料は右岸用水路系には殆ど関係無く、
今回の中世酒匂川の流れを調べるには、まったく役に立たなかった
というか、取水だけ変えるなら、図もソコだけで良かったろうに


2021/02/21

中世酒匂川リファイン中

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以前、中世酒匂川の流れについて纏めたんだけど、
明治時代の地図にしたんは現代地図にするとアレコレあると困るからだが・・・

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尺里川出合辺りの堤防越水かな、、、流石に大口堰は切れんか
(というハザードは想定していない)
ん?ぃゃマテ、なんか漏れてる(赤丸)

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酒匂川ハザードじゃ詳細判らんので、南足柄市/福沢地区のハザード
ぉぉぅ、昭和23年のアイオン台風時の水害が想定か
でもその頃大口堰が切れたという事は無いし、切れたらこれだけじゃ済まんので別だな

南足柄市の災害史を漁って、、、無いな
昭和23年当時は南足柄町で、此処も福沢村だ
色々調べてみたんだが、他の被害が大きかった
(大雄橋等、狩川・内川で11橋流出)せいか情報が無い。土砂崩れか?

うむむ、こうなると逆に大口堰が切れたらどうなるか、見てみたい
(実際に起こす方じゃない)

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実は明治地図の中世酒匂川は、どの集落の間を流れるか位の気持ちで、
宝永噴火後の水害図と、土地条件の旧河道を参考にした程度で、
ホントにそういう流れだったのか検証してない
他の資料に別の旧河道もあったりするんで、
この方法では資料によって変わってしまう可能性もある

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それにこの土地条件図の旧河道、幅や場所が若干違うトコがあるみたい
仙了川の流れ出の谷とか、まったく触れて無いし
西川(皆瀬川・尺里川)・川音川とは別だが、酒匂川が流れて来るんだから、
塚原辺りの旧河道が約90m幅じゃ足りんと思うし、
(酒匂川の川幅、足柄紫水大橋辺りでも260m位)
それと合流した狩川については一切触れてなかったが、今回はそこらも見てゆきたい

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そんな地形あるか?と思われるんで、実際の場所。①仙了川右岸/清水新田
そもそも清水新田がかつての河原(洪水域?)を開墾した場所で、上流の柳新田も同様
新屋側の方が1m程高くなってる

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②新屋(交差点)からローゼンへ降るK717。1m程の高低差がある

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③小台。旧道で要定川に出る道。1.5m程降る

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④洞川左岸。堤防で高くなってるが一旦降って台河原へは2m上る

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川を渡るトコの方が判り易い。K715現道は嵩上げしてフラットで通過してるが、
⑤(旧)中丸橋(洞川)

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どっからドコまでが川幅だよ、というのはちょいと難しいが
最大130m幅、橋上との差は1.4m、1.6m

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K715としては⑥上栢山橋(要定川)が判り易い
約140m幅で、橋上との差は1.9m、0.9m
ここから東に降ってく(仙了川谷)んで、東側の方が低い
東側降る手前の一番高いトコが28.9mだが、自然堤防だと思われる

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自然堤防とは溢流(いつりゅう/あふれ流れる)して堆積した微高地で、
扇状地上は砂礫堆というそうだ。酒匂川では0.5~1m【赤。ピンクアンダー】

旧河道というと川の跡というイメージだが、
人工的に変えたので無ければ、流れない=新しい方が川底が低い
ので思ったより浅いトコが多い
堤防とか出来ちゃうと旧河道と判らなくなり、タワマンが建ったりする(関係無い
実際に見ても「こんな浅いんか」と驚く
K711(酒匂縦貫道路)、日本新薬向かいの桜土手
その間の田圃が埋立して無い旧河道だよ

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自然堤防、というか微高地だと思うが、こんな資料もあった

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全般的に網羅してて良いんだが、いかんせん概要図なんで正確でない
他資料の旧河道や現河川と重なったりしてるんで、参考程度にしかならん

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下流の谷や扇状地頂部には、それらしい跡も残ってるんでなんとかなりそなんだが、
足柄紫水大橋~和田河原駅辺りは開発が進んじゃって、昔の地形は残ってないし、
旧河道とかもハッキリしない
此処は富士フィルムテクノ上の旧河道だが、全然判らん
最もテクノが出来る前の航空写真見ても判らん

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なんか参考になるモンでも落ちてないかキョロキョロしてたら、こんなんが

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ああ、二宮尊徳先生の報徳堀の件だ
富士フィルム工場でほぼ無くなってしまったが、
竹松の小芝原の湿田を排水する堀が造られ、
乾田となったんで二毛作できるようになったとな
多分旧河道とか、扇状地湧水とかあったんだろな、、、、

湿田と乾田?
そういや自然堤防上では乾田になるとか見た事あるな

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乾田と水田(湿田)!

記号的にはあと年中ぬかるんでる「沼田」てのがあるが、
乾田(冬場にぬかるまない)と水田(中間的ぬかるみ)っうのがあり、
明治初期頃の地図ではちゃんと分けて描かれてるのだ
扇状地頂部には乾田しか無いが、中流域移行乾田と水田に別れてる

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土地条件とかさねるとこの通り
明治初期の地図だけあって、ピッタリとはいかないが
集落位置や昔の道から補正可能だ

乾田イコール自然堤防じゃないが、かなり有望な資料となりそ
小芝原報徳堀は図中のそこら辺で、湿田は解消されてるみたいです

ちな、乾・水田のマーキングに凄く手間がかかりました(涙
纏まったら記事にします

・・・・GIS(標高)データを3D化して、
洪水シミュレ—ションとかできんのかな
昔の仕事先にはありそだが、流石に頂戴は出来んしなぁ
(国交省のは河川ハザードのデータに基づいてるから、
派手なのとか出来ない)

2021/02/20

都市計画道路/城山多古線

撮影日 2021年02月18日 前回 2020年04月16日

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城山側/山神下交差点に来るとナニか工事してる
でも看板はまだ発掘だし、奥の土面は発掘ん時のままだ

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通りすがりに見たら、排水路の工事だった。予告板によると3月いっぱいまで
ここの歩道部分は下に水路が流れてる暗渠で、
新しく道路になる部分は強度が足りんので改修するんだと思われ

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反対/多古側に出ると工事が進んでる!

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トンネル前は手付かずだが、、、ああ、ここまで道が来ないとトンネル工事できんか

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小田厚からコッチ側。トンネルに入る為、大雄山線側に首を振るようなカーブとなる

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小田厚下に工事看板が出てた。3月中間でだが、ドコまで出来るんだろ

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小田厚からK74/穴部方面

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とある事情で小田厚まで届いてなかったが、クリアしたようだ

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丁張りがあるんで土盛する。元々田圃だったトコだったし

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出来上がってる部分は事実上供用してる。住宅とかあるしね

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コチラ側は変わってないのだが・・・

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現場の平面図がいつのまにか新しくなってた。大きな違いは上下が逆になった
読める程度の解像度にしたらかなりデカい

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まだ用地買収が終わってない、、って、現道側の方かな


2021/02/19

小田原市/都市計画道路 栄町小八幡線

撮影日 2021年02月18日 前回  2020年02月29日

付帯工事としては途中があったが、正記事としては1年ぶり

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マスキングされた青看が付いた!信号機が設置された!ラインも一部引かれてる!

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マスキングされてると読みたくなるんだが、手前の外灯が点いてて光の向きも良く無い
無駄に技術を駆使してみたが、やっぱ読めん【左上】

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直近の工事看板は歩道工で3/9までとなってる

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対OS0015の新設交差点を見てみる

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OS0015は一通なんでコッチ(海)側には信号機無い
ペイント矢印、OS0015から右折/OS2688に無いのは現状行けないからだろか?

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新設されるOS2688から。軽トラで隠れてるがペイント矢印は直進のみだな
今んトコ信号機に銘板は付いて無い(交差点名称)

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ふり返ってR255側。R255は海側からの一方通行なんで、OS2688は左折無し

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交差点詳しく
対向するOS2243に島が出来てる。信号機はその島にあるんだが、なぜか2基付いてる

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OS2243側から。ちゃんとコッチ向きの信号機はある
なんで向うは2基なんだろか?直進と右折で違うとか?

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コッチに道路改良工として看板があった。2/26までとちょいと早いゾ
看板のあるとこも島だ
OS2244は既設で、以前はこの島部分に建物があった
OS2243拡幅で狭くなっちゃった
OS2244は常時左折可かどうかは、今んトコ判らん
(OS2243のペイント矢印が直進・左折だから違うとは思うし、元々人用だった筈)

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ごそごそと公式を漁ったら一部工事の図があったんで参照(加筆有り)
広小路交差点までのOS0015相互通行説はハズレ

直ぐ傍に広小路・栄町郵便局前交差点の信号機(連動)があるんで、
新設交差点の信号機はどう連動するんだろ

次回は完成・開通かな・・・

2021/02/18

小田原巡回

本日、小田原方面仕事の序

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酒匂川右岸/栢山の堤防嵩上げは半分ちょい位進んでる

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鴨宮の小田原市立中央図書館(旧かもめ)の工事は3/10まで
此処が開いてないんで時間調整とかで寄れない

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都)栄町小八幡線の工事はいよいよ佳境。ラインも引かれ信号機も設置
詳細は後程

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報徳広場は明日オープンの予定なんで寄ったら、まだ暫くかかりそ

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オープンは延びて3/12となった

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小田原駅裏(西口)の新幹線ビル解体中
古くなったし耐震性に問題があったようだ
ほぼ同じようなビルに建て替えで2023年末完成予定

2021/02/17

富士山ハザード

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富士山/宝永火口噴火を想定したハザードマップ/関東における降灰状況

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元ネタは1707年の宝永噴火である
宝永4年11月23日(1707年12月16日)に噴火が始まり、
12月8日(12月31日)を最後に噴火は収まった。僅か16日間の噴火であるが、
降り積もった火山灰で足柄平野での土砂氾濫は約100年間続く事となる

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(注.噴出量は比較の為「億㎥」に換算したが間違ってたらゴメン)

僅か16日間だが富士山噴火として記録が残されてる中では最大である
以降では1914年の桜島大正噴火が若干大きかっただけで、
近代での1944年有珠山、1990-1995年雲仙岳を遥かに凌駕する

近年人的被害が出た2014年御嶽山や2018年草津白根山は水蒸気爆発なので、
本来はこの表に載るレベルでは無いのだが、噴出量比較の為追記した

個人的には夜の海岸から見た1986年伊豆大島噴火がヤバかったのだが、
噴出量的には小物なのか・・・あん時はオワタ思ったんだが
【青線下がリニアに知ってる噴火だが、映像等もあるのでぐぐれ】

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富士山s データ(壱)で造ったグラフは、富士山の風向きを確認する為で、
通年凡そ西風というのは判ってたがこれ程極端だとは思わなかった

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なんで調べたかというと、
2011年東日本大震災における福島第一原子力発電所のメルトダウン~
放射性物質の拡散である。神奈川県にまで飛んでくるなど思いもしなかった

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当時の天気図を見ると、14→15日、21日に低気圧が関東南部を通過してる
(関東は西高東低の冬型で晴れが崩れて雨天となる典型)

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気象データアーカイブ(注.実測値では無い)で
雨雲っぽい標高1000mの風向データを見ると、
3/15、3/21に福島から神奈川の風の流れがある

富士山でも北東、東の風吹いてるやん【ピンク矢印】

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実際、富士山の噴火でも南西側に降下スコリアを堆積されてるケースや

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西側に堆積さてるモンもある
流石にコレは紀元前1万年なんで、今の富士山とは大分違うとは思うが

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てな訳で前出の風向の傾向から、西に偏った年月を除くとこのようになる
北や東が多い年月もあるのだ

まっケースとしては少ないので可能性は低いが、
現代に宝永同等の噴火があっても、火山灰被害は同じとは限らない
デメタシデメタシ・・・となる筈だったのだが

11_20210217093818c60.jpg
資料を読み直してみると、
宝永噴火時の噴煙高度は最高15.2km、平均で10.8kmと推測されるとな!
数千mじゃ足りんのか、駄目じゃん

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宝永噴火、甘く見てました。流石有史上最大の富士山噴火


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てな訳で高層気象データから引っ張ってこなきゃならず、
気象庁の高層データを眺めてたんだが、ぐぐってたらこんな良いものが

高層気象の観測データから【水色アンダー】
違うパターンの15日間を選び【ピンクアンダー】
宝永噴火の実績データを元にシミュレ—ションしたものである

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高層の風向は気象庁の館野ゾンデ観測データを元にしている
300hpa(高度1,500-10,000m)、500hpa(高度4,900-5,700m)だが、
やっぱ西に偏ってるのは同じだ【表中赤線内】

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細かいパラメーターとかは省くが、ケース1/西風卓越。宝永噴火に近い

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ケース2/西南西卓越。東京方面の被害がより一層となる

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ケース3/風向の変化が大きい南よりの風。もうアッチコッチだな

所詮シミュレーションであり、基本西風なんで可能性は低いが、こんな事も有り得る
他力本願だが、凡そ考えてた結果が出て、良かった~

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富士山の噴火は宝永噴火だけじゃなく、有史では10回程噴火してる
(紀元前1500年以降は頂上火口でなく側火口の活動がメイン)
そっちも心配せねばならん。地元ではちゃんと対溶岩流のハザードマップとかもある

共通マップ
http://www.bousai.go.jp/kazan/fujisan-kyougikai/fuji_map/img/common_h.jpg
他に富士吉田市、御殿場市、富士市、足柄上地区、小田原市のページがある

まっ水蒸気爆発でなく、マグマ噴火であれば、それなりの予兆は有るんで、
今んトコ心配するこたぁ無い

宝永噴火では雪が融けるとかじゃなく、数日前から地響きが始まり、
前日にはマグネチュード4・5程度の地震が数十回発生してる



2021/02/16

新東名/滝沢川周辺

撮影日 2021年02月14日 前回 2021年01月17日

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滝沢林道を進む
ナローな橋から上流は見えん、、とか言ってたが、良く見ると何か見える
柳橋付近の仮設橋か?

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林道を進むと仮設橋が見えて来る。イキナリこんなん出て来る迫力が凄い

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そして滝沢林道と新東名交叉地点。仮設橋は林道を越えた処

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LIBRA工法が途中なんで様子が良く判る
桁は上で支えられてて、ソコから丸鋼管を下してる
まだ地に着いておらず、溶接して足して地面まで下すようだ

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林道を越えたトコで、まだ滝沢川は渡ってない。1ヵ月でこの位の進捗具合か

06_20210216111822635.jpg
対岸には赤坂トンネルの東坑口が設けらる
ここらの図面らしきものは見ておらず、概要からなんで精度は悪いが
凡そ230m位のトコに坑口が来る筈

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コッチにもクレーンが立ってて、本日メインな「上から見る」の目標になる
(とはいえ、全然見えんかったのだが、、巡回参照

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まだ本工事に入ってないが、下部工(基礎・橋脚)までが来年3月まで

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今んトコ滝沢林道の通り抜けは出来る
上に特に何も無いし、ゲートは閉じてる筈だから、普段からして行き来は無いが、
工事中はGマンが安全の為立ってるかも知れない

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ネットが貼られた露岩はそのままだったんで、も少し詳しく見る
砂礫とチャートらしき層の境
チャートらしき層は脆いんで風化しやすく、露岩出来立て新鮮なのを見る機会は殆ど無いと思われ

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林道進んで最初のヘアピン

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辛うじて木々の間からチラ見できるが、本工事始まれば見易くなるかな?
近過ぎて立入駄目かも知れない

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さて、先へ進もうと思ったらヘアピン脇の砂防工道のゲートが開いてる
車輌は入って無いな

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仮設橋の様子がもちょい見れた

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この砂防工道は支流の堰堤工事の為に造られたと思われ。堰堤はスリットタイプだった
続いては無いが対岸にも道があるようで、
戻って調べたら上流にもう一基ある【水色矢印】

新東名の工事とは関係ないが、調査とかで入ったのかも知れない
大雨で崩れたら結構大変だからなぁ

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林道へ戻り進む。下のチェーンゲートは開いてた

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2個目のヘアピン。ここらが直接見れる限界だが、クレーンがようやく見える程度だった
上に期待するしか無い(結局ダメだったが)

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田代幹線を潜る。上の道までもう少しだ

以下蛇足(新東名に関係無い)

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巡回編でコメ貰ったが、上の道は「高松作業道」というのが山北町での呼称みたいだ
入札とかでもそんな感じになってる、、
んだが県土では山北山林道・山北林道となってる
地図がオープンソース風な奴なんで、怪しいトコもあるんだが・・・

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コッチにも反映されてるんで、困ったな

県の林道資料には載ってないので、正式名じゃないとは思うんだが、、、
管理してる山北町の方が正しいと思われるが、
山北林道から尺里峠辺りまでは区間は県が管理してる風なんだよなぁ
どの地図にも載っておらず、林道ではなく作業道扱いと思う

2021/02/15

山北巡回

昨日の地震(2021/02/13 23:08 M7.3)はちょいとビックリしたね
2011年東北地方太平洋沖地震の余震らしいが、
この地震の余震も続いてるんで地域の人は御注意ください

http://www.jma.go.jp/jma/press/2102/14a/202102140110.html


撮影日 2021年02月14日

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松田山/西平畑公園の河津桜はいい感じなんだが、
今年の桜まつりは中止で、公園駐車場も閉鎖、核施設も休館という状況
フル徒歩での入場は可みたいで、そこそこの人手はある

要確認/西平畑公園公式 
https://nisihira-park.org/

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尺里川沿いの蜜柑畑で見たのはコレか?
直売コーナーに出てたんで1個購入。タンゴールといい、蜜柑とオレンジの交雑らしい

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そんな訳で本日は滝沢林道を行く
前(2021/01/20)に行ったんだが、時間の関係上、新東名交叉地点しか見て無い
上に行けるなら、、と行ってみたら通行は可能だったので、さらに上を行く
現場詳細は後程

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うむ、花粉実ってますね。酷い花粉症なんでほぼ狂気の沙汰。ぶぇくしょーーーーん!

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下のチェーンゲートが開放状態だったんで、車両が入ってる
林業関係か林道工事関係か、薬きょうが落ちてたんで鉄砲打ちかな

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10年位前に通った時は一部崩落状態で、4輪は通行できんかったのだが、
直したのか通行可になってる。未舗装だが玉砂利完備なトコが直した区間か?

新東名工事が上から見えんかと思ったが、見えたのは最初のヘアピン位までで、
上は谷奥へ入ってしまうんで、全然見れない

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滝沢林道を走破して上の道へ
町へ降るんでなく、もちょいと上へ行く

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下から見えるんだが、新東名現場の上、田代幹線と交叉する形で道がある

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地図によると上の道(高松林道・作業道としてるが正式名では無い)から
田代幹線辺りまで降る道のようだ【赤】
線路鉄塔建設時の作業道だと思われるが一応巡回路としても現用らしい

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上の道も尺里峠方面に繋がってるらしいが、この先標高差200m以上あって結構急
てな訳で巡回路へ

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舗装されてるが、結構急。どうせ戻って来るんでチャリはデポって歩ってく

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田代幹線No366鉄塔

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その先も道はあるんだが、直ぐ終了
国土地図だともちょっとある風だが、車はスタックする(違う)
昔の航空写真だと、下からの農道がある雰囲気なんでそれと繋がってたのかも知れない

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ここまで来たんは展望は確認する為だが、足柄平野は良いとして

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行ったり来たり、位置を変えながら見たが、向原工事道路上や滝沢橋は確認できん
やっぱ自分の居る山の麓って見えないよな
事前に地図上で稜線とかに隠れないのは確認してあるが、そんなモンだ

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気取り直して上の道を町(小笠原プレシジョンラボラトリー)方面へ
途中の赤白ポール【ピンク矢印】がおそらく新東名交叉。この下を赤坂トンネルが潜る

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この辺りから見えるか、、向原工事用道路上が木々の間から辛うじて見える程度か

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見晴らしの良いトコから滝沢川方面はこんな感じだが、
滝沢川橋の辺りはコッチから見通せない

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皆瀬川方面も同様で、酒匂川線と交叉するトコから辛うじて法面が見える程度

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東名を潜って、本日は終了