撮影日 2016年10月22日

神奈川県道723号関本小涌谷線、仕事先の近くにある須沢に架かる強羅橋
昭和29年〈1954年〉架橋。橋長 15m〈16mのデータ有り〉、幅員 8m。
PCブロック桁橋〈旧橋は木造方杖橋〉
左上流側には歩道桁が追加されている

その直ぐ上流〈実際にはこの直ぐ下に副堰堤がある〉にある二の平堰堤。平成16年6月完成
ただし、嵩上げ工の銘板で、元は第1期工事〈昭和28~昭和28年度〉に造られてる
昭和28年7月26日に発生した早雲山地すべり後の須沢砂防工事による最下流の堰堤である
なぉ、右岸〈二ノ平側〉堰堤上には、工事概要らしき銘板があるのだが、
降りるのがメチャ大変そうなのと、生還方法が思い付かんので未確認

右岸側から。一個上の強羅堰堤。こちらも嵩上げされ、透過型の鋼管フレームが見える
私有地なんでコレ以上近づけない
左岸〈強羅側〉に移り、須沢特有の導流堤を見に行く

強羅の端っこ、須沢沿いの道を登り、此処が工事用道路の入口の筈なんだが、怖い
ぃゃ、流石端っこだけに廃止された保養所がハイキョ化して、ムード満載の道を来たんで・・・
箱根の闇と影を見た気分だ 〈再開発も行われてるので、光もちゃんとあります〉
次、行こ。ぉぃぉぃ

割とアクセスが楽だったのは須沢堤防、の端っこ。コの字型になってて、その左岸上端
コレも平成になってから嵩上げとコの字型に変更となった

さて、いよいよ本番の導流堤である。此処から災害の元となった早雲山が、、、ソコの湯気邪魔!

今居る処が5号導流堤である
御覧の通り手摺があり、先の1号砂防ダムまで続いてる

なんと此処は導流堤から砂防ダムまで、見学コースが設けられていて、迫力の・・・

行けない。いつものアレである
脇にはジオパーク仕様の看板まであるが、
本家サイトには「早雲山と大涌沢」ページはあれど、中身無し
ジオツーリズムコースに大涌谷はあれど、早雲山については触れられてない
箱根ジオパークが認定されたのは2015年。申請は2012年度なのだが、
導流堤上の疑木コンクリ手摺は大分前の奴だ。10年位?
すなわち、ジオの為に施工されたのではなく、以前から見学できる風になってた
看板の基台も古く、以前は別の看板が立ってたようだが、ジオ仕様に換えられたっぽい

看板の内容。中央にでかくプリントされてるのが早雲山~須沢の砂防堤の空撮
右岸〈写真左側〉の二ノ平側に比べ、左岸〈右側〉の強羅側の方が土地が低い
故に強羅側には土砂の進入を防ぐ導流堤が造られてる

ボード右側には災害以前と以後の空撮写真

ボード左側には源頭部、すなわち早雲山で崩れてる場所に行われたアンカー工などが解説

そして下には砂防全体図があり、堰堤名などはコレを参照してる
楽だわ~苦労して調べる手間が減った
しかしながら、何故に導流堤・砂防ダム上の見学コースは封鎖されてるのか、
ジオ仕様の看板は造られてるのにサイトでは紹介されてないのか・・・謎である
〈今回此処に来るまで、ジオ仕様の看板になってるとは知らんかった〉
ちなみにこの場所も、入口は鎖がかかっており、立ち入って良いか微妙

とりあえず導流堤を巡りながら登る
4号導流堤、、と思ったのだが、よく調べるとコレはその基部のようだ
道路傍なんで、自然石で目立たないようになってる

さらに上流の3号導流堤。奥の小山が本体である
手前〈矢印〉にコンクリ壁があり、、、

上に平場があったので現地では工事用軌道の跡か?と色めきたったのだが、
どうやら基部を守る水路壁のようだ
この手前、すなわち今居る処が雨水などの排水路となる

神奈川県道734号大涌谷小涌谷線に出て、須沢に架かる早雲橋
昭和42年〈1967年〉架橋。橋長 20m、幅員 10m

もう薄暗かったのでコレだけ夏場の写真。橋下の様子
赤茶けてるのは、火山性のナニか

早雲橋から上流を見ると、副堰堤〈?〉の上に4号砂防ダムが見えます。透過型の鋼管フレーム

早雲橋から大涌谷方面にちょっと行ったトコに、3号導流堤の先端があります

県道の反対側には2号導流堤の終端が、、見難い

早雲橋周辺はこのようになっていて、県道734号線は導流堤のスキマを通ってます

その近くには、早雲山地すべりの復旧工事完成記念碑があります
どっかに健立年とかありそうなんすが、草ボウボウで、、、
内山岩太郎県知事の名があるので、
公選の昭和22年〈1947年〉~昭和42年〈1967年〉の間と思ったまですが、
ぐぐると健立年は昭和42年3月だそうです
砂防工事のもちょっと詳しい解説は県のページ参照

前にちょこっと紹介した動画も、ソコにあります

須沢の砂防工事は県道734号線より上流、源頭部まで続くのですが、
早雲閣〈画像間違い〉辺りじゃ見れず〈昔、仕事で何度か訪れている〉
道了尊箱根別院に行く道で見えるかどうか・・・
機会があったら訪れてみたいと思います
次回は封鎖されてる導流堤上の見学コースについて、調べた事を纏めます