
国道138号には
金時神社前 の旧道があるが、宮城野にも旧道区間がある
宮ノ下から仙石原へ向かう途中、宮城野橋で早川右岸から左岸に渡った先が宮城野となる
宮城野交差点で国道から別れる赤マークの道が旧国道(二級国道138号富士吉田小田原線)
宮城野集落を抜けて碓氷橋の先までが旧道区間である。現在は箱根町/町道

現在の新宮沢橋・新碓氷橋ルートの新道が航空写真に現れたのは、1961年(昭和36年)

それ以前の写真はというと、1948年(昭和23年)である
新道はこの間に開通した事になる
2枚の航空写真を見比べてて気付いた。宮城野の旧新区間だけでなく、仙石方面の道幅も随分違う
新道以外にも既存道路の拡幅も行われたようだ
撮影日 2014年06月23日

宮城野の旧道はちょい先だが、国道138号の宮城野橋
この橋も138号の重要な橋梁であるが、今回はスルーする
(プレートは赤矢印にあるんだが、貧弱なカメラでは撮れない)

宮城野橋を渡って宮城野地区に入ると瀬戸沢に小さな橋梁が架かってる。東橋

東橋の銘版を見てみると昭和44年(1969年)架橋であった
宮城野新道よりも後の竣工となる

東橋から直ぐに宮城野交差点。直進する国道138号から旧道が別れる
単純なT字路ではなく、若干Y字路となっていて旧道側は緩やかなカーブ
新道が出来る以前も道路はカーブしていた(1948年航空写真による)

旧道をチョイ進むと、左側に宮城野郵便局があるが、道路反対側に欄干がある(ピンク矢印)

コンクリ製の小さな欄干だが、かなり古い
以前は銘が入っていたようだが失われていて、名称等は不明
欄干の対する側はというと、旧道から小道が別れ、ガードレールの先が河川(ピンク矢印)
JP脇は元々川だったのを蓋をして道路にしたようだ
古い地図を漁ってみると、大正5年地図にこの橋の記載があった
もはや元の橋とは違うモンになってしまったが、今も残る欄干は当時の物かも知れない

旧道のカーブ地点。旧道は左だが、右に別れるのは登山県道となる県道723号関本小涌谷線・・・
なんだが、地理院の地図をみると「箱根の森小」前を通るルートとなってて、そっちが本物か?
(「箱根の森小」の関係でそっちの道路に移ったという可能性はあります)

カーブを過ぎると旧道は真っすぐな道
この辺はかつてのメインストリートらしさを残している

道端の所々には神奈川県境界柱がある(国道だが直轄では無いので管理は神奈川県)

旧道は宮沢を宮沢橋で渡る

宮沢橋は1974年(昭和49年)に架けかえられている

ちょいと新道(国道138号)の新宮沢橋に寄ってみる
探ってみたけど銘版は見つけられなかった

旧道に戻って、宮沢橋からは勾配がちょいキツクなる

登りきると小橋梁と国道合流が見える
小さな橋だが、碓氷橋。昭和5年の架橋。架橋年は宮ノ下側と仙石側で書体が全然違う
箱根町道でもベストに入る古さだが、この橋梁の架け替えのハナシもある

親柱・欄干と古い姿を残している橋なんで、とっときたいんだがなぁ
なぉ、探索してる時はデータが判ってると思い込んでたので、計測せんかった
橋長・幅員は不明。側線からすると 幅員 3.7m位と計算
20140711追記.

測ってきました。幅員、欄干間実測で約 4.8m、橋長(欄干長) 8.86m
以上追記
集落内区間よりも狭い
明治37年の人力車道(芦ノ湖畔まで)と、幅はあまり変わってないかも知れない
(道幅については、後に全体像云々の時に分析してみる)

脇の直ぐ下流には、新道(国道138号)の新碓氷橋が架かってる

新道区間で竣工が確認できたのは、この橋のみだが、区間中いっちゃん大きい橋梁なんで、
昭和34年(1959年)が新道開通の頃と見て間違いないだろう

仙石側の新旧合流、信号機無しの無名交差点
かつての旧道は歩道無しで真っすぐ延びてたのが判る
この写真が判り易い。電柱・電線は旧道のみで新道である現国道には延びて無い
新道が出来る以前に敷設されたからだ

勿論、場所によっては新道側にも電柱・電線が敷設される事もある
ただし、幹線はそのままになってる事が多いんで「もしや旧道?」という時は、
電柱を見るのも一つの手である
(写真はNTTの幹線プレートだが、電力にも幹・支線の表記はある)
旧道探索時に、ポツポツ小雨が降ってたんだが、
最後の写真(下から2番目の合流地点)を撮った30秒後に豪雨になるとは、、、