
先日訪れた三保ダム下のダム広場。ここからダム頂に登るのだ

ここから登るというと、堤体にある九十九折の道と思われるかも知れないが、
この道は管理用としてダム完成時に造られたもの(チャリは通行禁止だが、歩行者は可)

今回踏破するのは、田ノ入発電所の上を行く「旧工事用道路3号線」である

三保ダム工事誌/工事用道路及び原石山位置図 より抜粋
緑-ダム堤体、赤-工事用道路3号線、黄-現在の道路
三保ダムはロックフィルダムである
難しい話は各自調べてもらうとして、岩を積み上げたダムだ
近くの山々を切り崩し、その岩石をドンドン積んで堤体を造った
その岩石を運ぶ為に、いくつもの工事用道路が造られたが、
ダム完成後丹沢湖の下に沈むなどして今は見る事ができない
河内川左岸に造られた3号線はダムより下流であった為、唯一残る事ができた
ダム完成後は遊歩道として普通に通行する事が可能である

遊歩道なんでいきなり階段だ(しぉしぉ~
実際の取り付きは、もそっと手前なのだが現在はこちらから上がる(後述

遊歩道となってる旧工事用道路は未舗装だ
工事用だったので、勾配はちとキツイ

山側法面が迫ってくると、ちょいとした広場になってる

展望スペースが設けられてるけど、堤体に隠れて放水路などは見えない

眼下に見えるのは田ノ入発電所

広場の奥に遊歩道は続く・・・

遊歩道を横切るのは、田ノ入発電所への水路管
常用放流隧道で山の向こう側の丹沢湖からの水が流れている

ゴーと足元を大量の水が流れている

チャリにも越えて貰います

水路管を越えると路面は舗装されていた
ダム工事中は当然この水路管は無くて、直接道が続いていた

ここから振り返ると、遊歩道の勾配が階段を越えて法面に続いているのが判る
本来の工事用道路は法面の上で、遊歩道は途中から登っているのだ

遊歩道を登る。路側はお洒落に飾られてる

勾配が均一なので単調な登りだ。脇のアジサイはちと季節が早かったようだ
前方のダム堤体が近づいてきた

此処がダム工事用道路3号線の終点である
ダム頂までまだあるが、3号線はこまでの高さに積み上げるだけだったのだろうか・・・
正面の階段が遊歩道の続きとなる

来た道を振り返る。正面が登ってきた遊歩道
左に行く道は工事用道路地図には載っていない。そういえばこっちに行った事無いなァ

フェンスが空いてる先が堤体九十九折道
チャリは禁止だが、押しだったら入ってもいいだろう。ダム頂に行くにはこっちの方が楽そうだ

とは言え、階段脇の穴っポコは素通りできんな。とりあえずアソコだけはレポに入れんと

サイズ的には人用
扁額はなぜか隠されてる左岸監・・「左岸監査廊一号口」と思われる。二号口を見つけたからなのだが

湿度100%の風が吹いてくる。ドコかに通じているようだ

覗いてみたら結構深そうだ
音響測定(手を叩いて反射音が返ってくるまでの時間)によると、350~400メーター位はありそうだ
工事用道路地図に「連絡水路」と書かれたトンネルがある。コレなんだろうか
なお、コンクリダムなら堤体にトンネルがある事は多いが、フィルダムでは無い、、と思う
このトンネルも堤体では無く地山に掘られてると思う

この階段を登るとダム頂まで直ぐだ

ダム頂の此処に出る

しかし、工事用道路地図に載ってない道の続きが気になったので、そっちに行って見る事にした
この話はいずれまた・・・