
穴部国府津線が出来て、旧道化しそうな(今の所はまだ)県道717号線が酒匂川を越える富士道橋
「富士道(ふじみち)」とは富士参拝登山の古街道名で、以前この辺りを通っていた
富士山が見えるなどという安易なネーミングでは無い
現橋架橋は1977年(開通1980年)連続プレートガーダー

昭和52年(1977年)。丁度架橋時の航空写真。すぐ上流に旧橋が写っている
(国土画像情報閲覧システム/CKT-77-1/昭和52年度/より抜粋)

旧橋の橋台・橋脚などは残っていないが、左岸側アプローチ(接続堤道)がこんな形で残っている

今は水路になってしまった部分が、旧道である

現道との分岐。右赤枠で囲んであるのが左岸側アプローチ

現橋の上流側に旧橋が架かっていた

右岸側橋台位置はあの辺ではないかと思われる

此処は延長される前の酒匂川サイクリングコースの起点
小田原アリーナが出来た頃、接続道路として改修され、センターラインのある道路となった

だが、ちょい行くとこの険道。1980年まではこっちが県道だった

ついでなんで、ちょいとこの旧道を見てみよう
DNPになってしまったが、かつての小西六(コニカ)の前を通る
道脇には標柱も残ってる

「富水駅入口」交差点で県道720号線と交差

さらに進むと小田急富水駅である
この先も旧県道はクネクネと細い道が続くが、凄く長くなるので割愛する
さて本題の橋梁に戻るが・・・

これはちょい下流に架かっていた「旧飯泉橋」である
(神奈川県土木部「相模の橋 今と昔」より)
旧飯泉橋のトラスを探すぞプロジェクト(そんなんあったのか)で
旧橋の写真を見つけた時に何か違和感があった
旧飯泉橋は、1927年架橋の単純ポニーワーレントラスで、1964年に現在の橋に架け替えられている
1960年生まれの私が覚えている筈が無いのだが、見覚えがあるのだ
というか、自分の運転する車でこの橋渡ってたゾ
私はもっと昔に生まれていたのか?

上の写真と同じ橋・・・では無い。コレが旧富士道橋
(神奈川県土木部「相模の橋 今と昔」より)
トラス長が若干違うが、まったく同じデザインの橋
旧富士道橋は、同じ1927年架橋の単純ポニートラスで、1980年頃まで使われていた
2つの橋は、同じ年に造られた姉妹橋だったのだ
旧富士道橋は知ってて当然。旧飯泉橋の謎がようやく解けた
1980年架け替えでは、流石にトラスの流用とかは無いだろう